慢性腎臓病(CKD)
慢性腎臓病とは、3カ月以上つづいている蛋白尿や血尿などの異常、あるいは腎機能が低下した状態の腎臓病のことをいいます。ADPKD(常染色体優性多発性嚢胞腎)もまた、慢性腎臓病の一つです。
日本には約1,330万人の患者さんがいると推計され、「新たな国民病」ともいわれています。慢性腎臓病は、推算糸球体濾過量(eGFR)をもとに1期から5期までのステージに分類され、それぞれに合わせて予防や治療法のガイドラインが設けられています。
腎臓病が進行すると、むくみや貧血、倦怠感(けんたいかん)といった症状が次第に重くなってきます。基本的には、血圧のコントロールや、1日6g未満の減塩、禁煙、減量、適度な運動など生活習慣に注意をはらうことが大切です。
いかに悪化させず、病気の進行を遅らせるかが重要なポイントです。
メタボリックシンドローム
内臓肥満に高血圧、高血糖、脂質代謝異常が合併し、心血管病を発症しやすい状態をメタボリックシンドロームといいます。診断基準は内臓脂肪蓄積の指標であるウエスト周囲径(おへその高さの腹囲:男性85cm以上、女性90cm以上)に加えて、血圧、空腹時血糖値、脂質(トリグリセリド、HDLコレステロール)の3つの基準のうち、いずれか2つ以上当てはまることとなっています。
腎機能が低下している方では、メタボリックシンドロームの合併により、心血管病が発症しやすくなったり、腎障害の進行が早くなったりすることから、メタボリックシンドローム対策は重要となります。
参考:山岸良匡、厚生労働省e-ヘルスネット、メタボリックシンドロームとは? / メタボリックシンドロームの診断基準(2019年11月更新)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-01-001.html /
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-01-003.html