サムスカ®の服用には患者さんの同意が必要です
サムスカ®を服用中は十分な水分をとる必要があります
サムスカ®を服用すると、尿量が増えることにより、のどが渇くことがよくあります。そのような場合には、水分を補給してください。水分を補給せずにいると、脱水症状をおこしたり、血液中のナトリウム濃度が上がることで、重大な副作用につながったりするおそれがあります。
また、就寝前にはコップ1〜2杯の水分を追加して補給し、夜間は排尿に行くたびに水分を補給してください。
自分では気がついていないうちに脱水症状になっていることがあるかもしれませんので、こまめに水分をとるように心掛けましょう。
「口が渇いた」、「のどが渇いた」と感じたときは、早めに水分をとってください。くすりの服用になれてきたら「口が渇く」前に飲水をして、「口が渇いた」状態にならないようにすると良いでしょう。
サムスカ®を飲むときの注意点は?
グレープフルーツジュースと一緒に飲まないでください
グレープフルーツジュースと一緒に飲むと、くすりの副作用が出やすくなることがあるので、一緒に飲まないでください。
サムスカ®服用中は、セントジョーンズワートを含む食品の摂取をさけてください
服用を忘れたときは、次の服用時に注意してください
●服用を忘れて、その日のうちに気づいた場合は、すぐに1回分を服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分を服用してください。
決して2回分を一度に服用しないでください。
サムスカ®を服用中に気をつけてほしいこと
サムスカ®を飲むと尿量、回数が増えます
サムスカ®には尿をたくさんつくる作用があります。服用後は尿の量が増え、ひんぱんに排尿したくなります。
また、夕方の服用は、夜中のトイレの回数を減らすため、就寝前4時間以上あけるようにしてください。
水分補給時にはカフェインや糖分の摂りすぎに注意しましょう
治療中の水分補給は水(水道水やミネラルウォーター)や湯冷ましで行いましょう。カフェインのとりすぎは嚢胞を大きくすると考えられていますので、お茶やコーヒーなどの飲み過ぎには気をつけましょう。
また、糖分が含まれたジュース類の飲み過ぎによるカロリーオーバーにも注意しましょう。
サムスカ®を受け取るときはサムスカ®カードまたは 医師の受講修了証の写しを提示しましょう
サムスカ®を薬局で受け取るときは、このくすりについて講習を受講し修了された医師から処方されていることを示すため、医師からサムスカ®カードまたは受講修了証の写しを受け取り、処方せんといっしょに見せましょう。
サムスカ®服用中は次のような症状が現れることがあります。
このようなときには、速やかに医師の診察を受けましょう。
肝機能障害が疑われる症状
以下のような症状があらわれたときには、肝臓に障害があらわれている疑いがあります。
- ●からだがだるい
- ●黄疸(眼の白目の部分や肌が黄色くなる)
- ●吐き気、嘔吐
- ●食欲不振
- ●かゆみ
- ●尿の色が濃くなる
口渇、脱水症状
以下のようなときには、脱水の可能性があります。適切に水分をとり、それでもまだのどが渇くようなときには、速やかに医師の診察を受けてください。
- ●のどが非常に渇くとき
- ●皮膚・唇・口の中の乾きが急に目立ってきたとき
- ●大幅に体重が減ったとき
高ナトリウム血症
意識の低下、考えがまとまらないなど
眼の症状
急に視野が狭くなった、視力が低下した、目の痛みを感じるなど
痛風・高尿酸血症
めまい、失神、意識障害
サムスカ®を服用すると、めまい、失神などがあらわれることがあります。転倒にご注意ください。また、高所作業や自動車の運転など、危険を伴う作業を行わないようにしてください。
その他、以下の事項にもお気をつけください。
妊娠、妊娠する可能性のある人、授乳中の人
サムスカ®は動物実験で催奇形性(胎児に奇形を引き起こす性質)が報告されているほか、くすりの成分が乳汁に出ることもわかっています。妊娠する可能性のある方は適切な避妊を行ってください。また、服用中に妊娠のわかった方や授乳中の方は医師に相談してください。
ご自身の判断でこどもに服用させてはいけません。
サムスカ®はこどもに対しての効果は確認されていません。また、こどもは尿が増えることによる水分の摂取も十分にできない可能性があり危険です。
決してご自身の判断で服用させることがないようにしてください。
他の病気で受診するときは、サムスカ®を服用していることを伝えましょう。
サムスカ®を他のくすりやサプリメントと一緒に服用すると、サムスカ®の作用が強く出る場合があります。
他の病気で受診するときは、サムスカ®を服用していることを医師や薬剤師に必ず伝えてください。