詳しくわかるADPKD辞典 診察室で医師から言われた専門用語をわかりやすく説明します。

診察室で医師から言われた専門用語をわかりやすく説明します。

尿路結石

尿路結石にょうろけっせきとは、腎臓から尿道までの尿路に「石」ができる病気です。結石ができることで、急激な仙痛せんつうや持続的な疼痛とうつう、血尿といった症状が起こります。

多発性のう胞腎の場合、一般よりも尿路結石ができやすい傾向が見られ、男性の約21%、女性の約13%に尿路結石が認められています。

診断はCTで行います。水分摂取、薬物療法、体外衝撃波砕石術さいせきじゅつ(ESWL)などの治療を行います。

尿路結石

妊娠

血圧、腎機能、肝機能が正常であるならば、健常人と同様の経過をたどることが多いです。

以下が注意が必要な場合です。

  • 1嚢胞のうほうにより肝臓・腎臓が大きく腫れあがり腹部に十分なスペースが確保できない。
  • 1腎障害
  • 1妊娠高血圧症候群をすでに合併している場合

心当たりがある場合は医師に相談しましょう。

妊娠

嚢胞出血

嚢胞のうほうの中にある細い血管が、何らかの原因で破れて嚢胞内に出血した状態です。このとき疼痛とうつうや血尿を伴いますが、中でも疼痛はもっとも多い症状で、多発性のう胞腎の場合には約60%以上の所見が認められます。

疼痛や血尿がつづく場合は、嚢胞感染との鑑別や他の原因が複合しているかを調べるためにCTやMRI検査を行うこともあります。
ただし、嚢胞出血の多くは自然治癒か、あるいはベッドで数日間の安静を保つことで改善します。

嚢胞出血

嚢胞感染

ADPKD患者の30~50%が嚢胞のうほう感染を経験します。一般に高熱や腹痛、血尿などの症状を示します。
治療としては、おもに抗菌薬で治療を行います。治りにくい場合は、穿刺せんし排液(ドレナージ)を行うこともあります。

原因の多くは、膀胱ぼうこう炎を起こした細菌が尿管を逆行し、腎臓の嚢胞まで達する「尿路感染」によるものと考えられています。細菌が入らないように清潔に心がけることが重要です。

嚢胞感染

脳動脈瘤

脳の動脈の一部分が、コブ状に膨らんでいる状態が「脳動脈瘤のうどうみゃくりゅう」です。血管の枝分かれした部分が、血流に押される形で膨らんで形成されることが多いです。

この脳動脈瘤が破裂すると、「くも膜下まくか出血」を起こします。

ADPKDでは、脳出血やくも膜下出血、脳梗塞のうこうそくなどを併発する頻度が一般より高いです。脳動脈瘤は、一般では1%の保有率ですがADPKDでは、脳動脈瘤の家族歴がある場合で約16%、家族歴がない場合でも約6%と高頻度で保有しています。さらに脳動脈瘤破裂の頻度は、ADPKDでは、一般に比べて約5倍と言われています。ADPKDの診断がされたら3~5年間隔で検査することが望ましいです。

脳動脈瘤が見つかった場合の処置としては、手術で脳動脈瘤の根元をクリップで止める「クリッピング術」と血管内手術で脳動脈瘤をコイルで埋める「コイル塞栓術」があります。これらにより、破裂を予防します。

脳動脈瘤
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