バソプレシン

腎臓では糸球体で濾過された水を尿細管で再吸収し、体内の水分量を調節しています。バソプレシンは、その水再吸収を促進する抗利尿ホルモンで、尿を濃くし、尿量を減らす作用を持ちます。また、ADPKD(常染色体優性多発性嚢胞腎)において嚢胞の形成、成長を促進することが知られています。

このバソプレシンの作用を阻害することにより、嚢胞の増殖・増大を抑制し、ADPKD/多発性嚢胞腎の進行を遅らせる薬があります。

バソプレシン

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

NSAIDsは炎症や発熱を抑える働きを持つ薬で、多くの風邪薬に含まれます。腎臓や胃腸への血流を減らすことから、腎臓では腎障害が、胃腸では胃腸障害が起こるリスクがあります。特に高齢者、高血圧の薬を飲んでいる方、発熱・下痢・嘔吐などで脱水状態になっている方は注意が必要です。NSAIDsには坐薬もありますが、坐薬も飲み薬と同様に腎障害や胃腸障害を引き起こします。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)