多発性嚢胞腎ってどんな病気?
多発性嚢胞腎は、腎臓に嚢胞(液体の詰まった袋)がたくさんでき、その嚢胞が大きくなる遺伝性の病気です。
腎臓に嚢胞が増えて大きくなってくると、腎臓は大きくなり、機能が低下し、最終的には腎臓がはたらかなくなることもあります。
多発性嚢胞腎が進むとこんな症状があらわれます
多発性嚢胞腎は30-40歳代まではほとんど症状があらわれないことが多い病気ですが、嚢胞が大きくなるにつれて、このような症状があらわれます。
嚢胞が大きくなるに伴い腎臓の膜が伸ばされることによるおなか、脇腹、背中の痛み
嚢胞内に細菌が感染することによるお腹、脇腹、背中の嚢胞感染、痛みや発熱
嚢胞の圧迫により尿の流れが停滞することや代謝的な影響による尿路結石
腎臓・肝臓がはれて大きくなることによりおなかのまわりが太くなる
嚢胞中の血管が切れることによる血尿
多発性嚢胞腎の合併症は?
多発性嚢胞腎の患者さんは、以下のような病気を合併しやすいということが判っています。
嚢胞はなぜできるの?
多発性嚢胞腎に「バソプレシン(抗利尿ホルモン)」というホルモンがはたらくと、嚢胞を大きくするといわれています。また、嚢胞がある程度の大きさになると腎臓の機能が低下しはじめます。