腎臓は「尿をつくる」ほか、生命・健康の維持のための重要な役割を担っています。腎臓についてよく知り、いたわる気持ちを育んでいきましょう。[監修]東京女子医科大学 血液浄化療法科 教授 / 第四内科 兼任教授 土谷 健 先生

腎臓は「尿をつくる」ほか、生命・健康の維持のための重要な役割を担っています。腎臓についてよく知り、いたわる気持ちを育んでいきましょう。
[監修]東京女子医科大学 血液浄化療法科 教授 / 第四内科 兼任教授 土谷 健 先生

腎臓「働き」いろいろを知ろう

第1回 血液中の老廃物の除去第1回 血液中の老廃物の除去

腎臓の構造

腎臓は体の腰のよりやや高い位置の背中側に、背骨を挟んで左右1個ずつあります。

右の腎臓は肝臓に押し下げられて左の腎臓よりも少し低い位置にあります。

ソラマメのような形をしていて大きさはこぶし大(長径10〜11cm、短径5〜6cm、厚さ4〜5cm)で重量は120〜150g程度です。

腎臓の上にはホルモンをつくる副腎が乗っており、腎臓と一緒に腎筋膜という硬い皮膜に覆われています。

この腎筋膜の中には脂肪が豊富に含まれており、保温とクッションの役割を果しています。

このような構造により腎臓は大切に守られています。

血液中の老廃物の除去のしくみ

図2は腎臓を半分に割った断層像です。

腎臓のくぼみの部分は空洞で、腎動脈(図中A)、腎静脈(図中B)、尿管(図中C)がつながっています。

心臓から送り出された血液の一部は、腎動脈を通って腎臓内に運ばれ、ろ過されたのちに腎静脈から心臓へ戻ります。

腎臓は表面に近い皮質(ひしつ)と内側の髄質(ずいしつ)の2層構造になっていて、腎動脈から入ってきた血液はまず、皮質に運ばれ糸球体によってろ過されます。

次にろ過された液体は、髄質にある尿細管と集合体で、必要な栄養素と水分が再吸収されます。老廃物や余分な液体は尿として中心部分の腎盂(じんう:図中D)へ運ばれます。

そこから尿管に送り出され膀胱に溜められ、尿がある程度の量になったところで体外に排出されます。

このように腎臓は、体液のバランスを一定に保つため、血液をろ過して尿という形で老廃物や水分などを排泄しています。

この他にも生命と健康の維持のためのホルモンやビタミンを産生する役割も担っています。

「肝腎要(かんじんかなめ)」という言葉の通り、腎臓はとても重要な臓器といえます。

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