治療法について

嚢胞が大きくなるのを抑える治療薬があります。また、腎機能の悪化を抑える治療と合併症に対する治療があります。

治療法について

抗利尿ホルモンであるバソプレシンは嚢胞を増殖する作用があります。このバソプレシンの機能を抑える薬があります。

嚢胞の増大を抑制する治療

腎機能障害の進行抑制が期待される治療

<降圧治療>

腎機能の悪化を抑制するためには、血圧を適正に保つことが重要です。過剰な塩分摂取や肥満、喫煙、運動不足などは高血圧を助長するため、生活習慣を見直していくことから始めます。それでも血圧が下がらないようであれば、降圧薬こうあつやくの服用が勧められます。なかでもアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬などのレニン・アンジオテンシン(RA)系阻害薬が第一選択として用いられます。

<食事療法>

血圧管理、栄養管理のために塩分制限、適正なカロリー摂取を行います。腎臓の状態に応じて、蛋白質の制限も必要になりますが、自己流ではなく、医師・栄養士の指導を受けるようにしましょう。

腎機能障害の進行抑制が期待される治療

合併症の治療

<嚢胞出血>

嚢胞出血は、多くの場合、自然に治るか、あるいは安静によって数日で止まります。出血が続く場合には、治療が必要になることがあります。

尿路結石にょうろけっせき

一般の結石患者さんと同じく、生活習慣の見直しや1日2Lの尿量を目安にした水分摂取などが勧められています。尿酸結石がある場合には、クエン酸製剤の投薬を行うこともあります。

<嚢胞感染>

感染をひき起こした細菌を抑えるため、抗菌薬により治療します。
※上記に痛みが伴う場合は、鎮痛薬を使用することもあります。

肝嚢胞かんのうほう

肝嚢胞が大きくなり、圧迫症状が強い場合には、外科的処置(嚢胞穿刺排液や手術など)や肝動脈塞栓療法により症状を軽減する場合があります。

脳動脈瘤のうどうみゃくりゅう・くも膜下まくか出血>

脳動脈瘤は、大きさに関わらず、破裂の危険があります。脳神経外科と相談し適切な治療法を選択します。

合併症の治療

末期腎不全の治療

<血液透析とうせき

「血液透析」は機械に血液を循環させて濾過ろかする方法です。人工的に血液中の老廃物を排泄し、血液中の電解質のバランスを維持し、余分な水分の除去を行います。

腹膜透析ふくまくとうせき

自分の腹膜を濾過装置として利用する方法です。日本ではまだ選択されることが多くありませんが、ADPKDの患者さんに対しても通常な方法で行うことが可能です。

<腎移植>

ADPKDにより末期腎不全になった場合にも腎移植は治療の選択肢です。家族内でのドナーの選択はADPKDが遺伝しているかどうかを確認し、慎重に選ぶ必要があります。

末期腎不全の治療

このページの先頭へ