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第10回 日々の腎臓病食
~冬編~

日々の腎臓病食

本コンテンツは腎臓病食の一例を紹介しております。摂取可能な栄養量については、患者さんごとに異なっております。ご自身が摂取可能な量については、主治医にご相談ください。

塩分とタンパク質を控えた腎臓病食でありながら、旬の素材を取り入れたおいしいメニューをお届けします。先月に引き続き、西クリニックの管理栄養士・中山理恵さん監修による腎臓病食をお楽しみください。

斬新な味つけで目新しさを追求“定番”とは違う味わいを

毎日の食事に、減塩や低タンパクを無理なく取り入れるために必要なことは、手間ひまよりも“ちょっとした工夫”ではないでしょうか。長続きさせるために大切なことは、手軽さと遊び心。身近な素材を活用し、一般的な家庭料理に少しだけ手を加えることで、腎臓病の患者さんも満足していただけるメニューに変わります。

豚肉の甘酢あんからめ 豚肉の甘酢あんからめ

おいしさの秘密は豆板醤。変わり甘酢がごはんにぴったり

豚肉は、良質のタンパク質とビタミンB1が豊富な食材です。野菜に比べて調理でのビタミンB1の損失が少ないので、1日1回60g程度の豚肉を食べることで、1日に必要なビタミンB1の半分近い量を摂ることができます。ビタミンB1はご飯やパンなどの糖質の分解を助け、エネルギーに変えるので、お米が主食の日本人には欠かすことのできない栄養素です。反対に不足すると糖質が分解されず、乳酸などの疲労物質がたまってイライラや集中力の低下、物忘れなどの症状につながります。
片栗粉をまぶしてからっと揚げ、豆板醤の辛みのきいた甘酢をからめた豚肉は、ごはんとの相性がぴったり。栄養豊富な食材を毎日の食事でおいしくいただきましょう。

  • <材料>

  • 11

    最初にあんを作ります。

  • 22

    豚ロースは、筋を切っておきます。

  • 33

    サラダ油に菜箸を入れてみて、ふつふつと気泡が出たら適温です。

  • 55

    最後に白髪ねぎと大葉を添え、彩り豊かに仕上げます。

  • 材料

  • 作り方

ひじきのケチャップ煮ひじきのケチャップ煮

ケチャップとの相性抜群。お箸がすすむ洋風ひじき

ひじきというと醤油で味付けした煮物が定番ですが、今回はケチャップ味に仕上げてみました。彩りもよく、コクのあるしっかりとした味で、食べ応えも十分です。いつもとはひと味違った味わいをご堪能ください。

  • <材料>

  • ピーマンと赤ピーマンは千切りにしておきます。

  • 44

    ひき肉に火が通ってから、ピーマンを入れて調味します。

  • 55

    これだけで1日分の半分ほどの鉄分が補給できます。

  • 材料

  • 作り方

青菜のなめ茸和え青菜のなめ茸和え

冷蔵庫にある“あの一品”が、いつものメニューを刷新

いつものおひたしとひと味違う、市販のなめ茸の瓶詰を使った和え物です。えのき茸を味付けして瓶詰めにしたなめ茸は、醤油をかけるよりも塩分を控えられ、まろやかな味に仕上がります。なかなか使い切れずに冷蔵庫に眠っているなめ茸。ごはんに添える以外にもこんな使い方がありますので、ぜひお試しください。

  • 22

    ほうれん草を茹でるときは根の部分から入れ、茹ですぎないように。

  • 33

    なめ茸を加え、全体に味がなじむように和えます

  • 44

    彩りよく器に盛ります。

  • 材料

  • 作り方
身近にある食材を使い、なじみのあるメニューをご紹介し、毎日の食生活に取り入れやすいよう工夫してみました。ぜひ、ご家庭でも試してみてください。次回の「日々の腎臓病食」をお楽しみに。 身近にある食材を使い、なじみのあるメニューをご紹介し、毎日の食生活に取り入れやすいよう工夫してみました。ぜひ、ご家庭でも試してみてください。次回の「日々の腎臓病食」をお楽しみに。

中山 理恵

監修 中山 理恵 監修
中山 理恵

CKD診療や透析を行う専門クリニックで、長年にわたり管理栄養士として、個別にきめ細かな栄養指導を実践。食の楽しみを奪われがちな透析患者さんに、限られた予算でできるだけおいしい食事を提供したいと、日々研鑽を積んでおられます。他院で食事の辛さを経験し、食べ歩いた透析患者さんからも高い評価を得ています。

中山 理恵